
ULTEGRAグレードながらもSPD-SLの中ではコスパ最強と言われるPD-6620。しかしながら個体差が大きいとの評判、やや回転がシブく感じるのでグリスアップに挑戦。それにしても最近グリスアップづいてます(笑
分解してみるとあの粘度の高いデュラグリスがコッテリ盛ってあり、回転抵抗が大きい筈です。

まずペダルを外します。右ペダルは正ネジ、左ペダルは逆ネジ(時計回りで緩む)さえ間違えなければ簡単な作業。
クランクを適当な紐でトップチューブに縛り付けて作業すると楽です。但しチェーンリングで怪我をしないように軍手か作業手袋は合ったほう良いかもしれませんね。

専用工具TL-PD40でペダル軸を本体から外します。これには口が36mm以上開くモンキーレンチが必要です。(250mmのモンキーレンチは36mm以下のものが多いので購入の際は要確認)

ペダル軸に(TIGHTEN→)の刻印があるのでその反対方向に回すと外れます。

部品点数は比較的少ないですね。それぞれパーツクリーナーで古いグリスを落とします。

ベアリング球は小さいのでなくさないように注意。ステンレス製の茶こし(ダイソーで購入)にいれてパーツクリーナーを吹き付けます。

今回使用するグリスはフィニッシュラインセラミックグリース。デュラグリスに較べて軟らかくて持ちは悪そうですが回転抵抗は小さいとのこと。
例によってダイソーのシリマー(注射器型スポイト)をグリスガン代わりに使います。

右側のベアリングは①球押しナットと②球受けで、左側のベアリングは③球受けと④ペダル軸で保持しています。

セラミックグリスを球受けに薄めに塗ってピンセットでベアリング球を置いて行きます。ピンセットが無いとと少しやり辛いかもしれません。スペーサーは組み立て時のベアリング球脱落防止用のようです。

球当り調整にはTL-PD63を使用します(分解の時も使いますが)。これは 7mmと10mmのボックスレンチ。上が7mmボックスレンチでロックナット用、真ん中が10mmボックスレンチで球押しナット用。

ペダル軸を6mmアーレンキーで、7mmボックスレンチを8mmアーレンキーで回しますが、手が2本しかないので10mmボックスレンチを回せません。さて困ったな。。。

結局、万力で10mmボックスレンチを固定して何とか作業を終えました。ガタが無く、かつ、コリコリする直前の球当りを出すのは結構難しくて何回かやり直しになりました。
さて自転車に取り付けてみるとペダルが軽くクルクル回転するようになりました。「ペダル軸の回転抵抗が少々小さくなったからって何ぼのものかい」と言われそうですが、きっと100km走ったときにコンマ何秒かの差になる筈( ̄皿 ̄)
■リンク
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